●百日咳に注意しましょう!

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百日咳に注意しましょう!



全国で百日咳の報告数が増加していますね。

感染しないために、感染させないために、手洗い、うがい、手指消毒、咳エチケット、換気など基本的な感染対策をしっかり行っていきましょう。

咳や鼻水などの風邪症状から始まる百日咳。
予防接種で防げるものではありますが、ワクチンを接種していてもかかる場合があります。
また、子どもの頃にワクチンを接種していても効果が切れてしまった大人も感染してしまいます。
特に乳幼児では重症化することもありますので注意が必要です。

百日咳は百日咳菌に感染することで引き起こされる急性の呼吸器感染症です。
咳が治まるまでに100日間と長い時間がかかることから百日咳と呼ばれています

主な感染経路は、感染している方の咳などのしぶきから感染する「飛沫感染」です。
感染力は強く、百日咳に対する免疫を持っていない集団に1人の感染者がいた場合、16~21人に感染させてしまうと言われています。

     カタル期(約2週間)
7~10日の潜伏期間の後、軽い風邪症状から始まり、徐々に咳の回数が増えて激しい咳になります。この時期では症状が風邪とほとんどかわらないため診断は難しいのですが、感染力は最も強い時期です。

     痙咳期(2~3週間)
カタル期よりもさらに咳が強くなり、コンコンと激しい咳が続いた後、ヒューっと息を吸い込む音を繰り返します。

     回復期(2~3週間)
徐々に激しい発作がなくなり、発症から2~3か月で回復します。


百日咳の咳はとても激しいので、 息ができない感じになったり、咳込みすぎて吐いてしまうこともあります。
乳幼児の場合は突然息が止まってしまうこともあるため、咳や呼吸の状態をよく観察してあげることが必要になります。

治療としては、百日咳菌には抗生剤が有効で、適した抗生剤を内服すれば、5日後には百日咳菌を周りにうつすことはなくなります。ただ、症状が改善するかどうかはその方にもより、咳が落ち着くまでには時間がかかることも少なくありません。



風邪だと思っていても、咳が激しくなっていったり、長引いているときは一度受診されることをおすすめします。早めの受診が、感染の拡大を防ぐことにつながります。


また、予防接種で百日咳にかかるリスクを80~85%程度減らせると言われていますので、感染予防のためには何より予防接種を受けておくことが重要です。
百日咳の予防につながる5種混合の予防接種は生後2ヶ月から接種可能な定期接種となっていますので、時期がきたら早めに接種しておきましょう!

当院でも小児の予防接種を行っておりますのでお気軽にご相談ください。
ワクチン接種は完全予約制でご予約を頂いてからワクチンを取り寄せているためご予約には1週間程度余裕をもってご連絡頂けますと助かります。
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